일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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みなかみきこう

みなかみ紀行

若山 牧水

若山 牧水의 みなかみ紀行(みなかみきこう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 102,087자 · 203화면

아오조라 문고

なお言い添えておきたいのは、私の出懸ける旅は多く先ず心を遣るための旅である。ためにその紀行文もともすればその場その場の気持や情緒を主としたものとなりがちで、どうしても案内記風のものとは離れてゆこうとする。で、大概は当っているであろうが、文中に認められた里数とか方角とかに就いては必ずしも正確を期し難いという事である。要するに若し読者が私と共にこれら山川の間に心を同じゅうして逍遥し得らるる様な事にでもなれば本書出版の望みは達せられたと見ていいのである。

旅ほど好ましいものはない。斯うして旅に関して筆を執っていると早やもう心のなかには其処等の山川草木のみずみずしい姿がはっきりと影を投げて来ているのである。折も折、いまは一年中落葉のころと共に私の最も好む若葉の季節で、峰から渓間、渓間から野原にかけて茂っているであろう樹木たち、その間に啼きかわして遊んでいるであろういろいろの鳥たちのことを考えると、しみじみ胸の底が痛んで来る。

旅はほんとに難有い。よき旅をし、次第によき紀行文を書いてゆきたいものといままた改めて思う。

大正十三年五月廿日

富士山麓沼津市にて

若山牧水