후리가나로 읽는 일본 고전
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みなかみきこう
みなかみ紀行
若山 牧水
若山 牧水의 みなかみ紀行(みなかみきこう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 102,087자 · 203화면
これらの茂みが作る青やかなふくらみは、一層この池を優しいもの可憐なものに見せているのだ。
水際の枯草の上ではやがて楽しい昼餉のむしろが開かれた。酒とウイスキイと魔法瓶とお茶と蜜柑と林檎と、折詰の料理と、味噌焼の握飯とが、白茶けた柔かな草の上にひろげられたのだ。海抜四千尺の山上では流石に伊豆の春ともおもえぬうすら冷い風が吹いて、眼の前の小さな池は断えず一面に皺ばみながら微かに白く光り、枯草続きの汀のこまかな砂の上ではそれでも湛えた水のめぐりの際を示すようにちゃぶちゃぶという音を立てて居る。茶と酒とウイスキイとはめいめいの手に配られながら、楽しい時間が極めて静かにたって行った。
我等の坐っている真正面の池越しの篠山の上に鋭く尖った落葉樹林のいただきが見えて居る。それがこの天城連山中の最高峰である万次郎岳というのだそうだ。実は初めは其処まで登って、炭焼小屋か山葵沢の小屋を探して一晩野宿しようかという相談が起ったのであったが、まだなかなか寒かろうというので見合せることにしたのであった。来て見ればなるほど寒い。四合壜を独りであけて、後にはウイスキイの人の領分にまで侵入して行ったが、それでも私はまだ寒くて酔うことが出来なかった。