일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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めおとちょう

めおと蝶

山本 周五郎

山本 周五郎의 めおと蝶(めおとちょう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 23,977자 · 47화면

아오조라 문고

上村との結婚に妹だけは反対した。もちろん誰も相手にしなかった。妹は信乃が上村へ来てからも反対の意志を変えぬふうで、頻繁に訪ねて来ながら、どうしても良平になずもうとしなかった。

――お義兄さまの眼は世の中を善悪の二つにしか区別できない眼だわ、喜びも悲しみも知らない、赦すことも人を愛することも知らない、冷たい、石のような眼だわ。

文代はしばしばむきになってそう云った。

――お義兄さまを見るとこっちがぞっとしてくるの、氷った石にでも触ったように、ぞうっと寒気立ってくるわ。

信乃は笑って聞きながすかごく軽くたしなめる程度であしらった。自分の心をみすかされないために、あなたにはなにもわかっていないのだ、そういう態度をとって来た。そうしてついには結婚の幸不幸について、説諭めいたことさえ云ってしまった。それに対して、妹はただひと言で答えた。

――お可哀そうなお姉さま。

かなり日が経ってからも、それを思いだすと信乃はぞっとした。体を縮め、かたく眼をつむって、息苦しさの余り喘ぐのであった。

十一月になってから、良平は城中で泊ることが多くなった。役所の仕事が多忙だそうで、――それは「むずかしい問題が起って」