일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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めおとちょう

めおと蝶

山本 周五郎

山本 周五郎의 めおと蝶(めおとちょう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 23,977자 · 47화면

아오조라 문고

もしかすると妹がこちらの気を試すつもりで、無根のことを云ったのではないかとさえ、思っていた。

――それが重臣暗殺の首謀者、……しかも罪科は死罪だという。

暗殺の謀計などは理由なしに行われるものではあるまい、どんな理由でそのようなことが計画されたのだろうか。そのころの政治はいうまでもなく専制で、当局者のほかはこれを批議することを許されない、特に婦人たちは――異例もないわけではないが――殆ど覗くこともできなかった。したがって信乃も藩の政治情勢などはまったく知らず、そこにどのような事情が隠されているか、それが有り得ることかどうかさえ見当がつかなかった。

「――なんとかしなければならない」

その夜ひと夜、寝所で転々しながら信乃は独り言を云った。

「――知也さまは死罪になる、知也さまが、……いいえいけない、あの方を死なせてはいけない、なんとかして助けてあげなければ――なんとか法を講じて、……でもどうしたらいいだろう、どうしたら助けてあげられるだろう」

信乃は実家の兄に相談しようかと思った。夜が明けたら訪ねようと決心したが、兄も納戸奉行をしている以上、そういう大事を知らぬ筈はないし、助けることができるものならそれだけの工作はしたであろう。