일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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めおとちょう

めおと蝶

山本 周五郎

山本 周五郎의 めおと蝶(めおとちょう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 23,977자 · 47화면

아오조라 문고

国家老の井巻済兵衛に認められて、横目役所からついに大目附にまで出世したが、日常のごく些細なことで、女の信乃が恥かしくなるほどこまかく、倹約というより寧ろ吝嗇にちかいところが少くなかった。その反面には自分が大目附だという意識から、ときおり妙な格式ぶったことをする、甲之助を乳母に育てさせたのもその一例であるが、生活ぶりとちぐはぐなので、たいていのばあい虚栄心の自己満足に終ってしまう。

――この人には自分のことしかない。

信乃は上村へ嫁して来てまもなくそう思った。井巻国老が大目附に推挙したのはそういう性分を買ったためかもしれない、物差で割りつけたように隙がなく、つねに冷静で、ものに仮借がなかった。

――この結婚は自分にはまちがいだった。

初めの半年くらいで信乃はそう悟ったものであった。

甲之助は健康なので、これまで母としてなんの苦労もしていなかった。それが病気になられてみると、耐えられない自責になった、医者の診察によると、その高熱は腸の疾患からきたもので、熱よりはそのほうが重大だという。すぎは十日ばかり下痢が続いていると答えたが、医者は怒ったような顔で、