후리가나로 읽는 일본 고전
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アンドロギュノスのちすじ
アンドロギュノスの裔
渡辺 温
渡辺 温의 アンドロギュノスの裔(アンドロギュノスのちすじ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 129,168자 · 267화면
併しニュードではないのだから、葛飾はもとよりそれを承諾した。ところがそうして毎日々々二人きりでさし向いの為事をしている中に、何方から云い出すともなく、小野と美代子はつい過ちを犯してしまったのである。小野は昨日の午後初めてその事を葛飾に打ち明けて美代子をあらためて譲り受けたいと申し出た。すると葛飾は、裏切られたのを非常に憤って小野に自分の家から出て行くことを要求した。美代子に就いては、彼は依然として彼女を愛していたので、彼女の自由意志に任せると云った。だが愈々そうなって見ると、彼女自身にも実際二人の何方を愛しているものやら俄かには極め難いものがあったのである……
夜になって、小野が街へ多分酒でも飲みに出かけてしまった後で、美代子は居間で気を腐らせながら読書していた葛飾のところへ詫びに行った。それが却って葛飾を一層怒らせることになって、挙句の果に葛飾は、ヒステリイを起してまるで頑是ない子供のようにむしゃぶりつく美代子を振りもぎって戸外へ飛び出して行った。葛飾が夫婦喧嘩の原因を話すことを拒んだのはそんな次第からなのである。……
『――折角の葛飾の心遣いを空にするようですけれども、それだからと申しまして、わたくしにしてみればこれ以上隠し立てをするわけにはゆきません……』