후리가나로 읽는 일본 고전
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ノンシャランどうちゅうき
ノンシャラン道中記
久生 十蘭
久生 十蘭의 ノンシャラン道中記(ノンシャランどうちゅうき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 13,357자 · 27화면
これが砂地のまん中に立ち止まると、会長席の前で献辞を述べる仕止師のように一声高く吼え立てたが、その声の素晴らしさというものはもっぱら大工場のサイレンかと思われるばかり。
遮塀にしがみついていたコン吉はもう気が気ではない。
「さあ、タヌ君、えらいことになった。これではとても角力にはなるまい。なにしろ、灯台と破屋ほども違う」といって、何を思ったか、けたたましい東洋語をもって、
「ナポレオン! しっかりやれエ。ここに俺がいるぞオ!」と、わめき立てる。タヌもポピノも共に声をそろえて、
「ナポレオン! ふれえ! ナポレオン! ふれえ!」と掛け声をかけると、その声に驚いたものか、ナポレオンは、『ヘルキュレス』の方へお尻を向け、跳ねあがりながらとんでもない方へ逃げ出した。と、見ているうちにはるか向うの塀ぎわでくるりと向きを変えると、山道をかけくだる猪のような一本調子で『ヘルキュレス』めがけてまっしぐらに飛び込んで来たが、南無三、少々方角が違ったので、『ヘルキュレス』の尻尾のそばを通り過し、そばの塀のなかへ角を突っ込み、そこで、もう! と鳴いた。
九、的に声あり降参降参という。