후리가나로 읽는 일본 고전
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ノンシャランどうちゅうき
ノンシャラン道中記
久生 十蘭
久生 十蘭의 ノンシャラン道中記(ノンシャランどうちゅうき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 13,357자 · 27화면
活火山――屠牛所長。
これはいたってあっけなくかたづいた。『活火山』は、『屠牛所長』に胸の下からすくわれ、よく晴れた空から牛が一匹降って来たように、どたりと砂場に落ちた。それでおしまい。
そこでいよいよマルセーユの『ヘルキュレス』対、片やコルシカの『ナポレオン』の顔合せだ。なにしろ思いも掛けぬ不遜な挑戦にマルセーユ人はすっかりカンカンになっている。コルシカに牛の喰物なんぞあるものか。そんな栄養不良の牛にマルセーユのヘルキュレスが負けてたまるものかというので、ナポレオンが砂地へ出るとたちまち、ドッとばかりに笑い声をあびせかけた。なるほど笑いたくもなるというのは、ナポレオンは広々とした明るい砂地へ出ると心持がよくなったとみえて、そこんとこへ長々と寝そべったからだ。桟敷にはたちまち勝手放題な罵声やら嘲笑が氾濫して蜂の巣を突き壊したような大騒ぎになった。
少し遅れて、大歓呼大拍手のうちに、悠然と『ヘルキュレス』が現われて来た。いかにも大きな牛である。機関車ぐらいたしかにある。全身磨きあげられた象牙のように白く輝きわたり、角は頭一杯に拡がってまるで羚鹿の化物のように見える。