후리가나로 읽는 일본 고전
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おもいで
ロッパの悲食記
古川 緑波
古川 緑波의 ロッパの悲食記(おもいで)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 52,651자 · 114화면
鶏の唐揚げ、というのが、メニュウにあって、アメちゃん好みで、きっと、よく出るんだろう、と思って試みたが、これも頗る平凡だった。
メニュウを尚も漁って、ロースト・ビーフがあったから、それを註文。
ロースト・ビーフ(無論ホットの方)は、大きくはあったが、桃色の、嬉しい肉ではなくて、色が憎々しかった。これは然し、今考えてみると、照明のせいもあったかも知れない。
ホースラディッシュは附いていたが、ヨークシャープディングは添えてない。それはまあいいとして、この味、何うにも、うまいとは言えなかった。
その味気ない、ロースト・ビーフを食いながら、僕は思ったのだ。
すべては、アメリカ人向きなんだ、これは。殺風景な部屋の飾りも、照明も、食物の味も、みんな、アメリカ式になってしまったのだ。
先代の山口大人が生きていたとしてもこの流れには抗し難かったに違いない。誰が悪いのでもない、戦争に負けたのが悪いのである。
かくて、グリルは失望に終った。そして、僕は、朝食を、本食堂で食うのを、たのしみにして、寝たのであった。
翌朝。食堂へ入る。女の子が、サーヴィス。これは、行き届いていて、先ず気持よし。