일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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おもいで

ロッパの悲食記

古川 緑波

古川 緑波의 ロッパの悲食記(おもいで)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 52,651자 · 114화면

아오조라 문고

ときくと、七八時迄に来て呉れなきゃあ売切れちまうと言う。馬鹿野郎、俺たちの商売、七八時に、すし食いに来られるわけがねえじゃねえか! と腹を立てる。

早く売切れるのが自慢のような口振りだ。然し、早く売切るってことは、仕込みがケチだってことを現わしているではないか、ちっとも自慢することはないんだ。

これは、ある一軒を指して言うんじゃない、戦後数カ年、僕は随分大阪のすし屋へ行っているが、何処へ行っても、この愛想なしと、売切れたのを自慢するような傾向がある。

東京のすし屋の、あの荒っぽい、無礼な言葉を、大阪流に翻訳したつもりでもあるまい。東京のすし屋ことばは、ちょいときくと、荒っぽくて、喧嘩を売られてるみたいだが、決して、威張り散らしているわけではない。近頃の東京には、場違いな奴もいて、時々無礼を極めるようなこともあるが、本来は、あの荒々しい言葉の中に、おあいそも、お世辞も含まっている筈なのである。東京ことばには、そういうニュアンスがあるのである。

無論、大阪弁にも、もっともっと含みがあるだろうが、此の場合は、大阪のすし屋諸君に、僕は苦言を呈したい。

売切れたということは、決して自慢にはならない。