후리가나로 읽는 일본 고전
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りこんについて
与謝野晶子評論集
与謝野 晶子
与謝野 晶子의 与謝野晶子評論集(りこんについて)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 50,402자 · 100화면
自分の貞操を軽く見ていたのかというと、軽いも重いもない。てんがそういうことは意識せずに過ぎて来た。そういうことを問題として軽重を考えて見る必要のない感情生活を続けて来たのであった。
処女時代にも結婚後にも不貞の欲望を起さず不貞の行為を敢てしなかったという事が最も貞操を実行したのだとするなら、自分は自然に貞操を実行している女だと言ってよい。
健康な人がその方の専門家でない限り特に病理を研究しないように、貞操を破ろうとするような内心の要求のなかった自分は、久しい間自分の貞操について顧慮する必要が全くなかった。必定今後もその必要があるまい。しかし自分の貞操観とでもいうものを述べようとすれば自分の経験を基礎として筆を進めるより外はない。そこで今日まで何故に自分の貞操が自然に守られて来たかと考えて見ると、初めていろいろの理由のある事に気が附く。
自分には「純潔」を貴ぶ性情がある。鄙近にいえば潔癖、突込んで言えばこれが正しい事を好む心と連関している。この性情が自分の貞操を正しく持することの最も大きな理由になっているように考えられる。唯だ貞操の上ばかりでなく、自分の今日までの一切はこの性情が中心になって常に支配しているように考えられる。