후리가나로 읽는 일본 고전
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たんげさぜん
丹下左膳
林 不忘
林 不忘의 丹下左膳(たんげさぜん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 340,187자 · 666화면
われ知らず口に出た喜左衛門へ、女房が茶の間へはいってきて受け答えをした。
「お前さん、おさよさんとお艶坊のことを気におやみだねえ」
「うん。虫の知らせと言おうか。なんとなくこう胸騒ぎがしてならねえ」
「そうだねえ。そう言えばわたしもこの二、三日あの親娘の夢見が悪いのさ。どうだろう、いっそ本所のお屋敷へうかがってみては?」
「うん……そうよなあ」
と喜左衛門が生返事を洩らした時、勢いよく格子があいて、
「おうッ、喜左衛門どん、いるかね!」
「押しつまりましたね」
鍛冶富は、すわるとすぐ煙草入れをスポンと抜いてから言った。
「御多用でごわしょう……」
ぽつんとこたえて、喜左衛門は気がなさそうである。鍛冶富はクシャクシャと顔中をなでまわして、
「いえね。なんてえこともなく、ただこう無闇に気ぜわしくてね、ははは、やりきれません」
で、今さら、年の瀬の町の騒音が身にしみるようにそしてそれを噛んで味わうように、二人はちょっと下を向いてめいめいの手の甲をみつめた。
喜左衛門の女房が茶を入れてすすめる。
ふたりはいっしょに音を立ててすすった。
喜左衛門は髪も白いほうが多く、六十の声をかなり前に聞いたらしい年配だが、富五郎は稼業がら、おまけに今でも自ら重い槌を振っているだけあった。