후리가나로 읽는 일본 고전
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たんげさぜん
丹下左膳
林 不忘
林 不忘의 丹下左膳(たんげさぜん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 340,187자 · 666화면
「いえね。まあ、この婆あとしては、幸い資本を見てやろうとおっしゃってくださる方もありますから、しかるべき、と申したところで身分相当のところから婿を迎えて、細くとも何か堅気な商売でも出さしてやりたいと思っているのでございますが、親の心子知らずとはよくいったもので、なんですか、このごろ悪い虫がつきましてねえ」
「浮気か」
「泣かされますでございますよ」
「なんだ、相手は」
「どこかお旗本の御次男だとか――」
「よいではないか。他人まかせの養子というやつには、末へいって困却する例がままある。当人同士が好きなら、それが何よりだ。お前もせいぜい焚きつけて後日左団扇になおる工面をしたがよい。おれが一つまとめてやろうか、はははは」
「まあ、殿様のおさばけ方――でも、どうもおうちの首尾がおもしろくございませんでねえ」
つと、源十郎は聞き耳を立てた。
びょうびょうと吠える犬の声に追われて、夜霧を踏む跫音が忍んで来たかと思うと、
しッ! しッ!
と庭に犬を叱る低声とともに、コトコトコトと秘めやかに雨戸が鳴って、
「おい! 源十、鈴源、俺だ……おれだよ。あけてくれ」
――帰って来たな、とわかると、源十郎の眉が開いて、あちらへ行っておれと顎でおさよを立ち去らせるが早いか、しめたばかりの戸をまたあける。