후리가나로 읽는 일본 고전
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たんげさぜん
丹下左膳
林 不忘
林 不忘의 丹下左膳(たんげさぜん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 340,187자 · 666화면
「黒よ! いかがいたした」
忠相はのんびりとした顔つきで、また、部屋のなかから犬に話しかけた。黒は尾を振る。
春日遅々として、のどかな画面。
ようよう茶ばなしがすんだと思うと、こんどは犬だ。
相対してすわっている泰軒は、気がなさそうに、それでも黙って黒を見ているだけ……いつになくいささか不平らしい。
この室内のふたりのところからは縁のむこうの土にすわっているお艶の姿は見えないけれど、お艶はクンクンという異様な音にかすかに顔をあげてみて、見たこともない大きな黒犬が身近く鼻を鳴らしているのに気がつくと、怖さのあまり、思わず声をあげて飛びあがろうとするのを、ぐっとおさえて再び平伏した。
が、よく馴れている犬。
べつに害をしそうもないのに安心して、お艶がほっと息を洩らしたときだ。
部屋のなかでは、忠相が威儀をただして、小高い膝頭をそろえたまま庭のほうへ向けたらしい。すわりなおす衣ずれの音がして、やがて、
「黒! ここへ来い!」
りんとしたお奉行さまの声。
犬は無心に耳を立てて、お答えするもののごとく口をあけた……わん! うわん! わん!
「おお、そうか――」