후리가나로 읽는 일본 고전
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たんげさぜん
丹下左膳
林 不忘
林 不忘의 丹下左膳(たんげさぜん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 340,187자 · 666화면
ちいんと薬罐にたぎる湯の音。
ちょっと釜の下をなおしてから、手を帯へさしこんだお艶は、白い頤を深ぶかと襟へおとしてわれ知らず、物思いに沈む。
隣の設楽の店で、どっとわいた笑いも耳にはいらないようす。鬢の毛が悩ましくほつれかかって、なになにえがくという浮世絵の風情そのままに――。
このお艶は。
夜泣きの刀を手に入れるために剣鬼丹下左膳を江戸おもてへ潜入させた奥州中村の領主相馬大膳亮につかえ、お賄頭をつとめていた実直の士に、和田宗右衛門という人があった。
水清ければ魚住まずというたとえのとおり、同役の横領にまきぞえを食って永のお暇となった宗右衛門。今さら二君にまみえて他家の新参になるものもあるまいと、それから江戸に立ちいで気易な浪人の境涯。浅草三間町の鍛冶屋富五郎、かじ富という、これがいささかの知人でいろいろと親切に世話をしてくれるから、このものの口ききで田原町三丁目喜左衛門の店に寺小屋を開いて、ほそぼそながらもその日のけむりを立てることになったが……。
妻おさよとのあいだに、もう年ごろの娘があってお艶という。
どうか一日も早く婿養子をとり、それに主取りをさせて和田の家を興したいと、明けくれ老夫婦が語りあっているうちに、宗右衛門はどっと仮りそめの床についたのが因で、おさよお艶をはじめ家主喜左衛門やかじ富が