후리가나로 읽는 일본 고전
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たんげさぜん
丹下左膳
林 不忘
林 不忘의 丹下左膳(たんげさぜん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 340,187자 · 666화면
「越前……とは、かの南の奉行か?」
「そうよ! 越前に二つはあるまい!」
と、聞くより左膳、
「チェッ! その件に越州が首を突っこんでおるのか……ウウム! それではまだ、てめえのいうとおり、おれも安心が早すぎたかも知れねえ! や! こりゃアこうしちゃあいられねえぞ」
声とともに左膳は、パッ! おどり立って一刀を振ったかと思うと、それッ! と構えた泰軒栄三郎のあいだをつと走り抜けて、折りから、むこうの小みちづたいに馬をひいて来た百姓のほうへスッとんでゆく。
左膳が百姓を突きとばすのと、かれがその裸馬へ飛び乗るのと、驚いた馬が一散に駈け出すのと左膳がまた馬上ながらに手を伸ばして立ち木の枝を折り取り、ピシィリ! 一鞭、したたかに奔馬をあおりたてたのと、これらすべてが同瞬の出来事だった。
鞍上人なく、鞍下馬なし矣。
左膳はほしとなり点となって、刻々に砂塵のなかに消え去ってゆくのだ。
その時だった。
唖然としていた泰軒と栄三郎が耳ちかく悍馬のいななきを聞いたのは。
時にとって何よりの助けの神!
と、馬のいななきに、泰軒と栄三郎がふり返ってみると!
覆面の侍がひとり、二頭の馬のくつわをとって、いつのまにやら立っている。