후리가나로 읽는 일본 고전
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がいらいごしょかん
九鬼周造随筆集
九鬼 周造
九鬼 周造의 九鬼周造随筆集(がいらいごしょかん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 12,312자 · 27화면
山崎はこんな推論をしたのだ。だが「村上の鰈」といっても「村上の送った鰈」と「村上に送られた鰈」とがある。「村上の送った鰈」は松葉がれいで「村上に送られた鰈」は笹がれいなのだが、事態の偶然性が魔法の輪を描いて松葉がれいと笹がれいとを一つにしてしまったのだ。「村上の鰈」という概念はローマの神様のように首が両面になっている。二つが一つになったのか、一つが二つになったのか。つまり突然に煙が吹き出て「村上の送った鰈」と「村上に送られた鰈」との区別がつかなくなったのだ。「誰かあはれといふ暮の」といった掛詞風の曖昧性が醸し出されたのだ。そこで媒概念という役目がつとまったのだ。そこから虚偽が起ったのだ。それが誤解の正体だ。偶然という魔法の戯れが手品師のようにいきなり怪しい煙を起こしたのだから山崎が誤解したのは全く無理もないことだ。
翌朝、起きて村上は手帳にこんなことを書きつけた。「どうも実社会のことは x=b, b=a, ∴ x=a というようなパスカルのいわゆる「幾何学の精神」だけではわからないことが多い。bとb′ との相違を見わける「尖鋭の精神」がどうしても必要だ。