후리가나로 읽는 일본 고전
ja-reading.com
후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.
にんげんせいかつのむじゅん
人間生活の矛盾
丘 浅次郎
丘 浅次郎의 人間生活の矛盾(にんげんせいかつのむじゅん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 18,798자 · 36화면
これに反して、もしも自然淘汰というようなことが全くなかったとすれば、木の葉と寸分も違わぬ木の葉蝶や、桑の枝と少しも見分けがつかぬ枝尺取りなどのごとき、無心ながら巧みに敵の目を晦ましているものがいかにして生じたやら、全く不可思議というの外はない。
また、自然淘汰説を採る以上は、生存競争の際に勝敗の標準となった性質が次第に発達し来ったと論ずるがごとくに、勝敗の標準とならなかった性質はだんだん退化し来ったとみなされねばならぬが、その実例と思われるものは数多く知られてある。恐ろしい敵がいないために飛ぶ必要のない所では、鳥の翼の優劣は勝敗の標準とならぬが、かような鳥の翼は次第に退化する。現にニュージーランドの鴫駝鳥の翼はかくしてほとんど見えぬほどに小さくなってしまった。年中真闇な洞穴の中では眼の優劣は勝敗の標準とならぬが、かような所に住む動物は眼が次第に退化する。アメリカのマンモス洞に住む盲魚や盲エビはかくして終に眼を失うに至った。このような例はなおいくつでも挙げることができるが、これらから見ると、淘汰が行なわれぬ場合には、今まで淘汰によって発達し来った性質もたちまち退化し始めるのが、生物界に通じた規則であるごとくに思われる。