후리가나로 읽는 일본 고전
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にんげんせいかつのむじゅん
人間生活の矛盾
丘 浅次郎
丘 浅次郎의 人間生活の矛盾(にんげんせいかつのむじゅん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 18,798자 · 36화면
なおここに一つ自然淘汰説に関連して私が数年前に考え出したことがある。誰も未だ発表したことのない、全く私自身の独創的の考えであるゆえ、本来ならば充分に思想をまとめてから専門学上の報告として公けにすべきはずであるが、ちょうどよい機会であるから一言その要点だけをここに述べる。それは自然淘汰とホルモンとの関係についてである。動物の身体各部の間には思いがけぬ関係があって、ある器官に変化が起ると、遠く距った所にいちじるしい影響を及ぼすことが稀でない。例えば、男の子の若い中に睾丸を切り除くと、成長しても鬚が生えぬ。牡鹿ならば角が生ぜぬ。甲状腺が不完全であると赤ん坊がいつまでも大きくならず、下垂体が異常に発達すると手足ばかりが無暗に大きくなる。胸線が早く変質すると、五六歳の子供が大人のとおりに成熟し、副腎に故障があると、皮膚に色素が溜って、唐金色になる。これらは皆ホルモンの働きによることで、鬚や角が生えるのは睾丸の中にできたホルモンが血液とともに顎や額まで廻って行きそこの組織を刺戟するからであり、子供が身体の小さい中に早くも大人のごとくに成熟することのないのは、胸線の造ったホルモンが生殖線まで達して、その早熟を制止しているからである。