후리가나로 읽는 일본 고전
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ひかりとかぜとゆめ
光と風と夢
中島 敦의 光と風と夢(ひかりとかぜとゆめ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 79,032자 · 158화면
執筆は何時迄も俺の生活の中心であろうし、又、そうあって差支えないのだ。けれども――いや、恐れることはない。俺には勇気がある筈だ。俺は俺の上に起った変化を懼れずに迎えねばならぬ。蛹が蛾となって飛廻るためには、今迄自分の織成した美しい繭を無残に喰破らねばならぬのである。
十一月××日
郵船日、エディンバラ版全集の第一巻到着。装幀、紙質その他、大体満足。
書簡、雑誌等を一通り読終った後、欧羅巴にいる人達と私との間の考え方の距離が益々大きくなって来ていることを感じる。私が余り通俗(非文学的)になり過ぎたか、或いは本来彼等が余り狭い考え方に捉われているか、どちらかだ。曾て私は法律などを勉強する輩を嗤った。(そのくせ私自身弁護士の資格を有っているのだから、おかしいが)法律とは或る縄張の中に於てのみ権威をもつもの。その複雑な機構に通暁することを誇って見たところで、それは普遍的な人間的価値をもつものではない、と考えたからだ。所で、今、私は、文学圏についても、それを言おうと思う。英国の文学、仏蘭西の文学、独逸の文学、せいぜい広い所で、欧米、乃至、白人種の文学。彼等はそういう縄張を設け、自己の嗜好を神聖なる規則の如きものに迄祭上げ、他の世界には通用しそうもない其の特殊な狭い約束の下に於てのみ、優越を誇っているように見える。