후리가나로 읽는 일본 고전
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ひかりはかげを
光は影を
岸田 国士
岸田 国士의 光は影を(ひかりはかげを)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 138,262자 · 276화면
ところが、まつたく突如として、彼女と彼との間を不安なくつなぐ手がかりができ、しかも、彼女は、今、夫の許をはなれて、ひとり病院のベッドに構わつているという事実が明らかにされたのである。百瀬しのぶが、どんな志望を抱いて東京へ出て来ようと、それはこのことゝなんの関係もない。重要なことは、この聡明らしくみえる一少女が、小萩と彼、京野等志との間に立つて、どういう役割を果すことかできるかということである。
百瀬しのぶからは、松本へ帰ると、すぐに挨拶の手紙をよこした。なにぶんの沙汰があるまで叔父の家で待つていてもよいが、なるべくなら、一日も早く上京して、少しでも都会の生活に慣れておきたいといゝ、作家の家へ住み込みで働くことも、べつだん是非というわけではなく、他に生活の最低保証さえ得られゝば、事務員のような勤め口でもかまわぬから、なんとかならぬだろうか。無理とは思うが、どうか特別の配慮をお願いするという、熱心のほどが文面にあふれた手紙である。
その上、最後がこう結んである。
――お預りいたしました書物、たしかに長久保の奥さまにお手渡しいたしました。たいへんおよろこびになり、私から厚くお礼を申しあげてくれとのことでございました。