일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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ひかりはかげを

光は影を

岸田 国士

岸田 国士의 光は影を(ひかりはかげを)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 138,262자 · 276화면

아오조라 문고

不当な境遇に甘んじているのであろうか?

彼には、直感として、勝利の確信がある。それは事実である。しかし、彼にもまた、無謀のそしりを受けたくない常識的な半面もなくはないのである。敵情を十分に探らずして、敵地に乗り込む蛮勇は、いかにしてもなかつた。

小諸で汽車を降りると、ひとまず、城跡の公園の中にある旅館に部屋をとり、そこから電話で、療養所を呼び出した。

「医局の先生で長久保小萩という患者を見ていられる方に、ちよつとお話を伺いたいんですが……。あ、その患者は、まだそちらにいますか?」

明朝、退院する筈だが、今なら、まだいるという返事に、彼は、躍起となり、

「退院できるような状態なんですか?」

それには、答えがなく、――では、先生をお呼びしますか、と、受附の女は、きゝかえす。

「えゝ、待つてください。面会はできるでしようね、むろん?」

「差支えないと思います。お宅の方が見えていますから……」

彼は、そこで、慎重に策戦を練つた。

バスの時間には間があるので、ハイヤアを奮発することにした。療養所に着くと、彼は直接、医局のドアを叩き、主治医に面会を求めた。小柄な、学位論文を書いていそうな青年医師である。