후리가나로 읽는 일본 고전
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やつがたけのまじん
八ヶ嶽の魔神
国枝 史郎
国枝 史郎의 八ヶ嶽の魔神(やつがたけのまじん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 160,664자 · 323화면
二太刀を合わせたものはない。実に葉之助の強さ加減は人々の度胆を抜くに足りる。
「天晴れの腕前感心致してござる。未熟ながら拙者がお相手」
こう云ったのは石渡三蔵で、上段の間からヒラリと下りると壁にかけてあった赤樫の木剣、手練が使えば真剣にも劣らず人の命を取るという蛤刃の太長いのをグイと握って前へ出た。
「拙者木剣が得意でござればこれをもってお相手致す。貴殿もご随意にお取りくだされい」
「いえ、私は、これにて結構」
「ほほう、短いその竹刀でな?」
「はい」と云ってニッと笑う。
「さようッ」と云ったが憎々しく、「拙者の仕合振り、荒うござるぞ!」
「はい、充分においでくだされ」
「ふん」と三蔵は鼻で笑い、「いざ!」
と云って木剣を下ろした。
「いざ」と葉之助も竹刀を下ろす。一座森然と声もない。
とまれ三蔵は免許の腕前、血気盛んの三十八歳、代稽古をする身分である。いかに葉之助が巧いと云っても年齢ようやく十二歳、年の相違だけでも甚だしい。それを木剣であしらうとは?
「大人気ござらぬ石渡氏、おやめなされおやめなされ!」
と、二、三人の者が声を掛けたが、既にその時は立ち上がっていた。