후리가나로 읽는 일본 고전
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じゅうにしこう
十二支考(上)〔全2冊〕
南方 熊楠
南方 熊楠의 十二支考(上)〔全2冊〕(じゅうにしこう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 290,735자 · 566화면
『今昔物語』など読むと、本邦でも低価な魚として蛇を食わせ、知らぬが仏の顧客を欺く事も稀にあったらしいが、永良部鰻てふ海蛇のほかに満足に食用すべきものなきがごとし。昔支那から伝えた還城楽は本名見蛇楽で、好んで蛇を食う西国人が蛇を得て悦ぶ姿を摸したという。古今風俗の違いもあるべきが、支那より西に当って蛇を食う民を捜すと、『聖書』に爬虫類を啖う禁戒あれば、ユダヤ教やキリスト教の民でまずはない。しかるに回教を奉ずるアラビア人は、無毒の蛇を捕え頭を去り体を小片に切り串に貫き、火の上に旋しながらレモンや塩や胡椒等を振り掛け食う。欧人これを試みた者いわく、腥くてならぬ故臭い消しに炙る前、その肉をやや久しく酢に漬け置くべし味は鰻に優るとも劣りはせんと(ピエロチの『パレスチン風俗口碑記』四六頁)。
支那や後インドで※蛇肉を賞翫し、その胆を薬用する事は本篇の初回に述べた。プリニウス言う、エチオピアの長生人アトス山の住民等蝮を常食とし、虱生ぜず四百歳の寿を保つと。一六八一年に成ったフライヤーの『東印度および波斯新話』一二三頁に、蝮酒は肺癆を治し、娼妓の疲れ痩せたるを復すといい、サウシの『随得録』