후리가나로 읽는 일본 고전
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じゅうにしこう
十二支考(上)〔全2冊〕
南方 熊楠
南方 熊楠의 十二支考(上)〔全2冊〕(じゅうにしこう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 290,735자 · 566화면
(『鎌倉攬勝考』附録に図あり)。その頃まで邦産なしと心得輸入品を用いおったが、ようやく右の地で捜し出たらしく、古人苦辛のほど察すべし。このばかり焼けば臭悪しきも、衆香に雑えて焼かば芳を益し合香に必須だ。ベーカーの説に、かかる紅海にも産し、ある海藻とともに諸香に合せ婦女の身を燻ぶると、猫に天蓼ほど男子を惹き密くる由。
以上は上流社会に行われた香道の譚で、絵で言えば土佐狩野のように四角張ったものだが、鬢附油の匂いに至っては専ら中下の社会を宛て込んで作ったちょうど浮世絵様の物なれば、下品といえば下品なると同時に、人に感受さるる力も強く、また解りやすい。因って鬢附油の口伝秘訣等から考えて、これと兄弟ほど近類なる塗香を、その国々の好みに応じて作り出し売り試みよと人々に勧めた事であった。その調剤の次第については種々聞き書きまた考え置いた事もあるが、自分の家代々長生なりしに、父がよせば善いのに一代分限を起して割合に世を早くしたから、父も儲けざあ死ぬるまい、金が敵の世の中と悟り、あいなるべく金の儲からぬ工夫を専一にしおれば、余り金になりそうな話をするを好まぬ。ただわが邦の人の眼界甚狭く、外人が先鞭を着けた跡を襲踏するのみで、われより先例を出す事少なきを笑止に思い、二十余年既に予に右様の思案が泛みいたてふ昔話を做し置く。