후리가나로 읽는 일본 고전
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じゅうにしこう
十二支考(下)〔全2冊〕
南方 熊楠
南方 熊楠의 十二支考(下)〔全2冊〕(じゅうにしこう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 251,906자 · 495화면
すとある。その言い様が『福富草子』の最初に「人は身に応ぜぬ果報を羨むまじき事になん侍る」といえるによく似て居る。のみならずこの草子に、屁を放ち損じて大便を垂れたので叱り打たれて血に塗れ、帰ったとあるは、件の経文に〈この道人、頭破れ血瀝り、床座を沾汚す、駆りて角に入らしむ、急を得て糞を失す、次第七人、皆打棒せられ、地に宛転す〉とあるから転化したのだ。
さて次に趣向の話しだが、今一つ同じ『雑宝蔵経』巻六に見ゆ。舎衛城中に大長者あり、毎度沙門を招請して供養する。ある日舎利弗と摩訶羅と、その家に至るとちょうど貿易のため渡海した者が大いに珍宝を獲て無事帰宅し、国王が長者に封邑を与え、その妻また男児を生んだ。目出た目出たが三つ重なった日だった故、長者大いに喜んで、舎利弗らに飯を供し、おわって舎利弗呪願していわく、今日良時好報を得、財利楽事一切集まる。踊躍歓喜心悦楽し、信心踊発して十力を念ず、願わくば今日の後常に然らん事をと。長者これは大出来と喜んで、上妙の毛氈二張を舎利弗に施し、摩訶羅には何にもくれなんだ。摩訶羅寺へ帰って羨ましくってならず、舎利弗に何卒件の呪願の文句を教えたまえと乞う。