일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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じゅうにしこう

十二支考(下)〔全2冊〕

南方 熊楠

南方 熊楠의 十二支考(下)〔全2冊〕(じゅうにしこう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 251,906자 · 495화면

아오조라 문고

いかなればと阿波守問いければ、これはわれに彫らさんと告げて応挙に下絵を画かせたまいしとみえて、応挙は画の上手なればわが彫るたがね癖を書きたり、常に悪きたがね癖なれば直さんとのみ思う。その癖を彫らんとするはもっとも難き事なり、癖を正さんとして自ずから癖の彫られたるはあるべしといいければ、阿波守物の上手その妙なるを感じて小柄を彫らすを止めたり」と記す。この阿波守は只今東京で医を開業しいる重次郎君の先祖であろう。予君の父君に久しく止宿して後渡米の時その家から出で立った。父君は京生まれで、笙を吹き、碁を囲んで悠々公卿風の人であった。同宿に伊予人井林というありて至極の無法者たり。かつて共立学校で賄い征伐のみぎり、予は飯二十六椀、井林も二十一、二平らげ、両人とも胃病で久しく悩んだが、大食の東西関としてロンドンで山座円次郎氏に遇った時もその話が出た。ある夜中井林急に金盥を敲き火事と呼んで走り廻ったので樫田氏の家内大騒ぎし、まず重次郎氏当時幼少なるを表神保町通りへ立ち退かせたが、一向火の気がないので安心したものの、重次郎氏の母以てのほか立腹して翌朝井林を追い却した。