후리가나로 읽는 일본 고전
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じゅうはちじのおんがくよく
十八時の音楽浴
海野 十三
海野 十三의 十八時の音楽浴(じゅうはちじのおんがくよく)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 103,941자 · 210화면
そんな莫大な費用をかける必要が何処にあるだろうか。音楽浴の制度さえあれば、人造人間の必要はないと言いたい。博士、どうじゃな」
「閣下のおっしゃることは分ります。ひとつ考慮させていただきましょう」
「どうかそうしてくれたまえ。――おお、忘れていた。家内が君に逢いたいそうだ。今夜ちょっと来てもらえまいか」
「はあ承知いたしました。今夜二十時にうかがいます」
隣りの工作室では、ペンとバラが熱心に計算をつづけていた。二人はお互いに気のつかぬほど仕事に熱中していた。ここでも音楽浴の効きめは素晴らしかったのだ。この国では音楽浴後一時間というものがもっとも貴重であった。すべて重大なる仕事は、超人的能力をもってこの短時間のうちになされた。国防用の楯も滋養食料品も混合細菌も、すべてこの時間のうちに改良されるか、または新設計された。そしてこの時間がすぎると、あとは独創力を要しない労働に従事するか、または遊び、あるいは眠るのであった。十八時の音楽浴は、住民のことごとくを一時間大天才にすると同時に、あと二十三時間というものを健全なる国民思想にひきずるのであった。音楽浴の正体は、中央発音所において地底を匍う振動音楽を発生せしめ、これを螺旋椅子を通じて人間の脳髄に送り、脳細胞をマッサージし、画一にして優秀なる標準人間にすることにあった。