후리가나로 읽는 일본 고전
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じゅうはちじのおんがくよく
十八時の音楽浴
海野 十三
海野 十三의 十八時の音楽浴(じゅうはちじのおんがくよく)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 103,941자 · 210화면
目下のところ音楽浴には国楽第39番が使われているがこれは博士コハクが大統領ミルキの命令により改良に改良を加えた国楽であって、所謂第39型標準人間を作るに適した音楽であった。第39型とは、大統領が国民はかくあらねばならぬというおよそ三十九カ条の条件を満足する標準人間の型なのであった。
その三十九カ条をいちいち列記することは差し控えるが、その条項中には、例えば一、大統領に対し忠誠なること、一、不撓不屈なること、一、酒類を欲せざること、一、喫煙せざること、一、四時間の睡眠にて健康を保ち得ること、一、髭を見たらば大統領たることを諒知すること、といったふうに大統領ミルキはなかなかやかましい条件を出してあるのであった。
博士コハクがこれを完成させたとき、大統領は有頂天になって悦んだものである。国一番の重罪人を試験台として試みたところ、たちまちミルキの希望どおりの模範人間に改造できたものだから、腰をぬかさんばかりに愕いたのも無理はない。そこで大統領はこの成功せる音楽浴をラジオをかけはなしにするように、二十四時のべつまくなしに国民に聞かせよと言ったけれど、それはコハク博士の反対によってとりやめとなった。