후리가나로 읽는 일본 고전
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なんごくたいへいき
南国太平記
直木 三十五
直木 三十五의 南国太平記(なんごくたいへいき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 493,291자 · 991화면
荒い事を自慢にし、喧嘩好きの人足達であったが、頭の上で、刀を振り廻されて、もしもの事があったら、大変だと思った。前の人足は
「おーい」
と、叫んで、後方の人足へ、余り早く近づくなと、合図した。後方の人足達は、いよいよ始まったなら、輦台を、川の中へ投げ出して、逃げようかと、眼で合図した。だが、二三人の人足は、眼でそれをとめて
「大井川の人足の面にかかわらあ」
と、元気よく叫んだ。それに、故意に、輦台を顛覆させては、二度と、川筋では、働くことができない掟であった。
追手の人足は、額の汗を拭いながら、時々、声をかけたり、後方を振向いたりして、なかなか近寄らなくなった。
「うぬらっ、早くやらぬと、これだぞ」
最先の一人が、一人の人足の肩へ白刃を当てた。
「無、無理だよ、旦那」
一人が、振向いて
「今日は、帯上だから、そう早く、歩けるもんじゃあねえでがすよ」
池上と、兵頭との輦台が、急に深処へ入ったらしく、人足達は乳の下まで水に浸して、速度がぐっと落ちた。その時に最先の侍の輦台が、池上の輦台の間近まで勢いよく突進して来た。
「止めろ、止めろ」
池上は、足で輦台の板を踏み鳴らした。