후리가나로 읽는 일본 고전
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なんごくたいへいき
南国太平記
直木 三十五
直木 三十五의 南国太平記(なんごくたいへいき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 493,291자 · 991화면
と、思ったが、迂濶に音立てたり、騒いだりしたくはなかった。茶坊主上りの調所ではあったが、人並の腕をもっていた。供部屋を起すには、まだ早い、と思った。
庄吉は、部屋の中に音がしないのを知ると、静かに手の先を畳へつけ、それから掌を下ろし、掌の上へ腕の重さを、その上へ、身体をと――音もなく、這い出した。きまりきった宿の部屋であったから、闇の中でも、床の間の在所、そこを枕としている調所の臥床は、想像できた。
庄吉は、手さぐりに、押入の襖をさわり、襖伝いに、上手の方から、床の間の方へ這って行った。
調所は、蒲団の中へ持ち込んでいる、波の平の脇差を、音もなく、鯉口を切った。そして、庄吉が、一寸ずつ、二寸ずつ、這って行くのと同じように、調所も、一寸ずつ、二寸ずつ、夜具を持ち上げた。
庄吉は、床柱へ手を触れた。そして、触れると共に、じっと、蹲んだ。そして、調所が、何んの音も立てないのを見定めて、床の間を、盲目さぐりに――左から右へ、右から左へ――指が当っても、掌に触れても、音立てないように、ゆっくりと、手を動かしかけた。
調所は、夜具を除けて、音もなく、坐った。