후리가나로 읽는 일본 고전
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なんごくたいへいき
南国太平記
直木 三十五
直木 三十五의 南国太平記(なんごくたいへいき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 493,291자 · 991화면
(いいや、このまま――なまじ、戻っては)
とも、思って、じっと、地獄へ陥ちるような心持で、物音を、聞いていた。
「さ、明朝」
と、南玉が、肩のところで囁いた時、駕屋の足音が近づいて
「おおっ」
「はっ」
駕人足の懸声がして、駕がとまった。南玉は
(益満さんだ)
振向くと、垂れを上げて、庄吉が
「師匠っ」
「早く、来いっ」
戸が開いた。深雪が、素早く入ろうとした。
「深雪」
益満が、駕の中から、叫ぶと同時に、庄吉が
「お嬢さん」
袖を引いた。南玉が、手を掴んだ。深雪が、身体に力を入れて入ろうとするのを、二人が引きとめた。南玉が
「小藤次は、御殿泊りで、居ねえんで――」
「お嬢さん、小藤次さんに逢いたかろうが、明日になせえ、な、留守に行くにゃ及ばねえ。一寸、話があるんだ」
益満が、駕の中から、声をかけた。深雪は、頭を戸から出した。
「ここで、話ができる。若い衆、一寸の間だ」
庄吉が
「一寸、内所話」
と、云って、戸を閉めてしまった。南玉が
「牧は、上方へ参ったそうで、たった今、名越さんから、聞きました」
「上方っ」
庄吉は、声をひそめて
「吉っ、仲間へ触れりゃ、五日、七日の内に、判らあな。