일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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なんごくたいへいき

南国太平記

直木 三十五

直木 三十五의 南国太平記(なんごくたいへいき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 493,291자 · 991화면

아오조라 문고

と、いうと

「見つけたとて、捕えられる対手ではあるまい」

そういった玄白斎の眼は、脣は、決心と、判断とに、鋭く輝き、結ばれていた。

島津家に伝えられている呪詛の術は、治国平天下への一秘法であって、大悲、大慈の仏心によるものであった。私怨を以て、一人、二人の人を殺す調伏は、呪道の邪道であり、効験の無いものである。仮えば、一人の敵将を呪い殺すということは、正義の味方を勝たしめることで――それは、一国一藩が救われ、ひいては天下のためになることで――つまり、小の虫を殺して、大の虫を助ける、というのが、調伏の根本精神であった。

だから、術者は、外に憤怒の形を作り、残虐な生犠を神仏に供し、自分の命をさえ、仏に捧げて祈りはしたが、それは、その調伏を成就して、多数の人々が幸福になれば、生犠は仏に化すという決心と信念とからであった。

そして、その信念は、完全に、精神を昂揚し、普通の精神活動以上の不思議さを、常に示した。それは、小さい怨みとか、怒りでは到達のできない信念で、正義に立たなければ現れないものであった。

そうして、加治木玄白斎にしても、代々の兵道家にしても、長い、大きい、深い、苦痛と、修練をして、その秘術を会得するのであったから、その智慧、知識、人格から見ても、一人の人に私怨をもって、調伏を行うような愚かな人間で