후리가나로 읽는 일본 고전
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なんごくたいへいき
南国太平記
直木 三十五
直木 三十五의 南国太平記(なんごくたいへいき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 493,291자 · 991화면
そして、兵道の秘伝以上の異国の不可思議が、誰人にも、修得できるような時代になってきて――わしらの兵道は、何うなるのか?)
牧は、黒船の来襲を聞き、その船の造りを聞き、斉彬の理化学的製作品を見た時、己の信ずる兵道以上の不思議なものを、感ぜずにおられなかった。そして、それを感じると同時に、己の兵道にて、それらを圧倒しうるか、何うかを考えて
(古来のままの兵道では、何うにもならぬかもしれぬ――)
と、考えた。だが、何うしていいか、ただ、己を苦しめて修練に修練を重ね、極度に、精神力を発揮することだけしか修業して来なかった兵道家にとって、談笑の中に、数町を距てて音信を通じ、器物によって、真正のままの肖像を写す不思議を見ては、三十年、四十年の長年月、暑熱に耐え、厳寒と闘って修業して来たことを、根底から、覆されているとしか思えなかった。
(斉彬の信じる如く、異国の奴等は、えらいのかも知れぬ)
牧は、傾いて行く陽も、感じぬらしく、じっと、考え込んでいた。
(然し――然し、ここで破れては、ここでひるんでは――疑い、怯ける心は、何よりも悪い。愛宕で、鞍馬で――そうだ。兵道家が、最後の祈り、牧仲太郎が、命をかけての修法――斉彬の異国化学が勝つか、日の本秘伝の兵道が勝つか?――」