후리가나로 읽는 일본 고전
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なんごくたいへいき
南国太平記
直木 三十五
直木 三十五의 南国太平記(なんごくたいへいき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 493,291자 · 991화면
だが、もう視力が弱ってくるらしく、そのまま眼を閉じてしまった。医者が、絶えず、脈を取り、顔色を伺っていた。吉之助は、軽輩の身として、物もいえぬ身分を、もどかしがりながら
(手前一人にても、必ず、成し遂げます。お上の御教訓、吉之助の、髪の末へまでも、しみわたっておりまする。心安らかに、往生遂げられますよう)
心の中で、そう叫んで、斉彬の死の安楽と、その魂の静鎮とを祈った。
だんだん庭は暗くなり、部屋は明るくなってきた。吉之助が、顔を上げると、人々が、斉彬の顔のところへ、元の如く坐っていて、何も見えなかった。
庭の人々は、動きも、咳もしないらしく、何んの物音も立てずに、暗い草の上、砂の上に坐ったままであった。
「御臨終」
と、微かな声がした。庭の人々は、一斉に顔を――少し、腰を上げて、部屋の中を見た。二三人の人が立って行くのと、四五人の人が、斉彬の顔へ、のぞき込むのとが見えた。それと同時に、庭は嗚咽でいっぱいになった。部屋からもすすり泣きが、聞えてきた。
死の後に
小女に、案内されて、中庭を左に、廊下を行くと、右側の部屋に人影があった。小太郎が、急ぎ足に、歩みつつ、ちらっと、それを見ると