후리가나로 읽는 일본 고전
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よっつのみやこ
四つの都
織田 作之助
織田 作之助의 四つの都(よっつのみやこ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 31,005자 · 62화면
その拍子に倒れて、膝をしたゝか打って擦り剥く。
新吉、半泣きの顔で歯をくいしばっている。が、急に平気な顔を装って起ち上ろうとする。
小谷初枝と尾形清子の両訓導が急いで坂を登って来る姿を見つけたからだ。しかし、新吉がこの二人を見つけるより早く、二人は新吉を見つけていた。しかもその倒れた姿を。
新吉「あ、先生……」
あとの「……お帰り…」は、口の中でもぐ/\言って、頭をピョコンと下げる。姿勢を正すと、苦痛が一層こたえる。
初枝「痛む? 見せてごらん、擦りむいたんでしょう?」
新吉はなぜか狼狽する。怪我をしたのを知られるのが怖いかのようである。
しかし、清子はあっという間に、新吉の足もとにしゃがんで、膝小僧の傷を見る。
新吉はと見れば――
新吉は棒のように突っ立って、胴乗り遊びの方を見ている。新吉にはふと遠い眺めである。そして新吉は、清子の「小谷先生、ヨードチンキあって?」という言葉を聴いている。ヨードチンキは渡されたらしい。初枝が「しむから我慢しなさい」と言っている。
新吉「はい」
答えたものゝ確かにしむ。痛い、涙がにじんで来たらしい。その証拠に胴乗り遊びが霞んで見える。