후리가나로 읽는 일본 고전
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あかげっと しなあちこち
国枝史郎歴史小説傑作選
国枝 史郎
国枝 史郎의 国枝史郎歴史小説傑作選(あかげっと しなあちこち)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 59,334자 · 121화면
それからのことは書く必要はあるまい。要するにすっかり陶酔する丈けのことなんだから。その陶酔に満足するご婦人は又土耳古風呂へ這入って名残無く汗を洗い落し二階の自分の部屋へ引上げるのだそうだ。つづいてミメヨキ男も風呂へ入れられ、それから別の寝室へ寝かされる。と、二番目の籤を引きあてた婦人が同じ順序で同じことをし、同じ陶酔をして引き上げる。と男は又風呂へ入れられて別の寝室へ寝かされる。と、三番目の籤を引きあてた婦人が……と云うことになるのだそうだ。
友よ、何と迚も可い話ではないか。
僕はどんなにかそのミメヨキ男の役廻りになり度いと思って、例の心臓へ矢を突き刺した厠の紙というやつを待ったか知れなかったが、東海の君子国からやって来たおノボリさんは、中華民国のブルジョア有閑婦人の好みに合わなかったと見え、待ちぼけを食う運命ばかりに遭遇して了ったよ。
と、此の辺で話題を変えよう。
さて僕達は野村氏に率いられて第七世路の角にある大世界という所へ這入った。此処は謂って見れば東京に於ける浅草の花屋敷というような所なのだ、いろいろの芝居だの活動写真だの奇術だのが、各自の小舞台を持っていて其処で演じているという処なのだ。