후리가나로 읽는 일본 고전
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あおいはらふじんのたいつり
垢石釣游記
佐藤 垢石
佐藤 垢石의 垢石釣游記(あおいはらふじんのたいつり)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 46,298자 · 100화면
あの頃、あの姿であったのであるから九月に入ったこの頃でも、盛んに釣れていることと想像する。
茨城県の久慈川は、近年、水電工事や鉄道工事、道路工事等で河底の石を荒らしたために鮎の質が低くなって、栃木県の那珂川の鮎と相選ばぬ位に味が劣ってきたのは残念である。省線の水郡線が水戸から郡山へ通じない頃の、大子町を中心とした久慈川でとれた立派な鮎のことを想うと、ほんとうに隔世の感がある。も一度、あの鮎が食べて見たい。
だが、相変らず栃木県の鬼怒川の鮎の香気は高い。九月上旬、栃木県芳賀郡上三川町地先の鬼怒川で釣って見た。一尾三十匁以上に、円々と肥っている。いま、東京から以東に鬼怒川の鮎だけの香気を持っている鮎を産する川は罕である。私は、今年は初めて鬼怒川の鮎を食べて香気らしいものを感じたのであった。だが、腹に砂があるのが欠点だ。
利根川の後閑地先の鮎が亡びてからは、肉香共に気品の高い鮎は、関東地方には得られなくなってしまったのである。
箱根から西では、伊豆の狩野川の鮎がよろしい。味もよく香も高いのである。そして、毎年十月まで艶のいい鮎が釣れて、秋の味を堪能したものであったが、今年は七月中旬に、上流の鉱山から毒水を流したために、鮎は大分斃された。