일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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あおいはらふじんのたいつり

垢石釣游記

佐藤 垢石

佐藤 垢石의 垢石釣游記(あおいはらふじんのたいつり)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 46,298자 · 100화면

아오조라 문고

夜の黒鯛

品川沖道了杭夜の黒鯛釣は、夏の暑熱を凌ぐにこれほど興味豊かな遊びはない。焼けつく都塵を避けて品川、金杉、築地、月島、神田川などの舟宿へ行けば午後三時頃からもう舟は出漁の準備をしている。南の海風は波頭を舟の舳に打たせて涼気肌に迫る。お台場から東南の道了杭につけると、先頭着の舟は見通せない程並んで、互に好適の釣場を選んでいる。

先に河岸を突いた舟は竿を弓のように曲げて黒鯛と引張りこをしているのを見る。四時頃にはもう黒鯛が杭のまわりで餌をあさり始めているのだ。七月二十日前後からよく食い始める。その前からもぽつぽつ釣れていたのであるが、数多く釣れ出したのは最近である。殊に二十日夜が最もよく一舟五十余尾を上げたのさえあった。

しかし今のところまだ形は小さい。二歳の二十匁から三十匁位のもので、時に三歳から四歳がまじるが、これはまれである。形は小さいといっても、江戸前の黒鯛が二、三十尾も釣れれば素晴らしい。結構な御馳走だ。塩焼にも、うしおにも、一塩の干物にも、家族を喜ばすに足りるだろう。

道了杭の釣には新杭と旧杭の釣方があるが今年は新杭の方が盛んだ。竿に二間半調子の軟かいもの、穂先は殊に軟かくする。