후리가나로 읽는 일본 고전
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あおいはらふじんのたいつり
垢石釣游記
佐藤 垢石
佐藤 垢石의 垢石釣游記(あおいはらふじんのたいつり)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 46,298자 · 100화면
一体、釣の弟子には人の想像以上に、手がかかるものがある。道綸を、鈎から錘ぐるみ引っ切られたから、仕掛を新らしく拵えて呉れ。鈎が、底石に引っ掛ったから、取ってくれ。餌の蚯蚓を指でさわるのは気持が悪いから、鈎先へつけてくれ、のと随分と煩わしいものだ。だから、自分一人で静かに釣を楽しもうと言う人は、同伴の申し込みがあると、体よくことわるのを常とするものだ。
殊に、鮎の友釣の手ほどきなどは、余程手数がかかる。教える方に根気がないと、折角の新弟子に興を催させるまで導くことができないものであるから、私も友釣入門の申し込みがあると、いつも慎重にしてきた。けれど、井伏君の人柄は釣人風にできている。あの人の小説や随筆を読むと、どことなく超脱的なところがある。あの人ならば、教え甲斐があると思った。
そこで私は、井伏君の手紙を読み終ると直ぐ、自分は明夜のおそい汽車で富士川へ行くことになっている。いい機会だから、若し都合がよかったら、東京駅へやってこないか、と速達で書き送ったのである。
もっとも、井伏君と私と二人で釣に行くのはこれがはじめてではない。八、九年前の真夏に、甲州北巨摩郡増富村のラジューム温泉へ二人で旅したことがある。