후리가나로 읽는 일본 고전
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あおいはらふじんのたいつり
垢石釣游記
佐藤 垢石
佐藤 垢石의 垢石釣游記(あおいはらふじんのたいつり)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 46,298자 · 100화면
怪物であっても、その性生活を見るとはなはだシャレている。生物学界の長老東大の岡田要理博の研究によると、深海にすむリノヒリネ・アルジレスカと呼ぶアンコウの一種の雄は、雌に比べるとそのからだの大きさが十分の一もない。
そして、出っ歯の持主である。そこで雌に出会うと、雌の下腹部にその出歯を引っ掛け、さらにその皮膚に吸いつくが、永らく吸いついているうちに、雌の腹部の皮膚と雄のくちびるとがくっついてしまうのだ。つまり、雄の体は雌の体の一部となって血液の輸送を受けるからエサを食べないでも生きて行けることになる。従って働く必要がなくなる。まず、髪結いの御てい主さんというところだろう。
だが、一つの使命を持っている。また一つの財産を持っている。それは、精ノウだ。雌に配偶を求める季がくると、雄は雌の下腹部にぶら下っている位置を利用してその精ノウから精を放出し卵に与えるだけが唯一の仕事である。アンコウの雄の一生は、まことに安楽だ。
岡田博士という学者は、いろいろのことを研究している人である。一つの動物のその性を雄から雌に変え雌から雄に変える研究に成功している。すなわちこれは、雌の卵巣を除去してそこへ精ノウを移植すれば、幾日かの後には変性するという次第なのだ。