후리가나로 읽는 일본 고전
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よあけのつじ
夜明けの辻
山本 周五郎
山本 周五郎의 夜明けの辻(よあけのつじ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 42,801자 · 86화면
、主従をやり過して尾けて行った。
彼はいきなり大弐を斬ろうとは思っていなかった。初めて大弐の講演を聴いた夜、その説が現在の秩序を誹謗するものであり、聴きようによっては徳川幕府を顛覆させようとするもののあるのすら感じられた……『天に二日なく地に二王なし』という点で、朝廷と幕府を対照し、『禄位その本源を分つ』と称して、京と江戸と離間する論法をたて、すなわち乱世のよって起るところだと云った。伊兵衛は自分が学問に精しくないのを知っている。だから、面倒なもって廻った議論はできない。ただ彼は徳川氏が天下を平定するまでの、武家政治の幾変転をかえりみて、やっぱり現在の秩序はもっとも自然な道をたどり、道理によって発達したものだと信じていた……志を得ざる人々が、畏くも京都を口にして幕府に矢を向け、おのれの功名心を満足させようとした例はすくなくない。しかし道理を無視したものが成功するか、世人を毒しいたずらに血を流すだけが結局ではないか、慶安の変もそうだった、承応の別木庄左衛門もそうだ。そして今また同じようなことが起ろうとしているのである。
伊兵衛が来栖道之進に、
――大弐どのは殺されるぞ。