후리가나로 읽는 일본 고전
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ゆめとぶんげい
夢と文芸
柳田 国男
柳田 国男의 夢と文芸(ゆめとぶんげい)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 7,051자 · 14화면
耳は形が全く人とは似ないのだが、それですら確かに聴いて居ると、信ぜずには居られぬ様子をすることが多い。他に聴き手が得られないような場合に、もしくは彼等に向って感情が動く場合に、話をしたくなるのは塩原多助のみでは無かったと思う。古人は必ずしも今日の漫画のように、すべての動物がむだ話までするものと、信じて居たわけではよもや無かったろう。ただ何ぞの止むに止まれぬ場合に、殊に其中の資格を備えた者だけが、日本語を用いて我々に話しかけることを予期して居たのであろう。草木も言問うという上代の記録が、何等の限定の辞をも添えなかった故に、或はもしもし亀よ亀さんよの如く、又はルナールの物語の如く、彼等にも人がましい社交があったという空想は新たに生れ又拡張したのである。そうして動物が人語する機会又は条件の、次第に退縮したことに心付かしめなかったのである。
当りまえのことを言うようだが、鳥獣が現実白昼に物を言ったということは、確かな記録には殆と見えて居ない。しかも夢に現われて物を言ったということは、此通り今でも稀ながら有るのである。世間話の一つとしてよく知られて居るのは、猫がお嬢様の傍を寸刻も去らないので、気味を悪がって棄てようかと相談して居ると、早速夢に現われてどうか棄てずに置いて下さい。