후리가나로 읽는 일본 고전
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ゆめはよびかわす
夢は呼び交す
蒲原 有明
蒲原 有明의 夢は呼び交す(ゆめはよびかわす)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 104,126자 · 210화면
眩いようである。
おかしなことをいうようであるが、この像をながめた後で目をつぶると、鶴見にはその台座の蓮弁が危うげに動いて、今にも散ってゆくかのように見える。事実この蓮弁はその一つ一つが離れてでもいるらしく彫り込んである。そこに彫刀の冴えが見せてある。せいいっぱい開敷したかたちであろう。そよとの風にもさそわれて散ってゆかぬでもないように思われるのである。
この浄明寺の阿弥陀像を鑑賞した目で、すぐ先にある弁財天を見ることは、鶴見にはいかにもつらかった。先刻休んだ池中の出島に堂構えがあって、その堂内に安置されていた有名な裸体像である。写生的にはよくできていると相槌を打ってみても、これは一箇の人形に過ぎない。
たまにおもてに出て、ここの国宝館を見て来たということが、鶴見に取っては、かれの生活に、その単調を破る一つの刺戟をもたらした。しかし家に帰りついてみると、精神にまた弛みを生じて、しばらく忘れていた疲労が体をくずおれさした。かれはなさけないと思ったが、悩む脚をなげだして、吐息をついた。
その夜、夢を見た。夢にあらわれたのは、あの浄明寺の阿弥陀如来にてまします。