후리가나로 읽는 일본 고전
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ゆめはよびかわす
夢は呼び交す
蒲原 有明
蒲原 有明의 夢は呼び交す(ゆめはよびかわす)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 104,126자 · 210화면
尊体は昼間見てきたように、蓮座を軽く踏まえて立たせたまうおん姿そのままである。そして身じろぎもしたまわずに伏せがちのおん眼ざしから無量の慈愛がこぼれでるままに、そのおん眼を迷惑する衆生の上にそそがれている。
鶴見はそのおぎろなき慈悲に身を染めて、さながら如来智をでも授かったように他念なく随喜渇仰していたものである。その時である。ふと、ちらちらする動きを感じた。かれは夢の中で、心の散乱を拒ごうとして努力する。それにもかかわらず、ちらちらする感じがつづいて起る。目をあげてよく見れば、それは尊像の台座から離れた蓮弁である。台座から離れたその一弁一弁が、ふわりと浮んで、落ちもせずに、空間にただよっているのである。かれは勿体ながって腕を伸して、その蓮弁を掌にお受けしようとした。どういうわけかそれだけのことがどうしてもできない。あせればあせるほどその蓮弁の影が滅え失せるように薄らいで、骨を折っても手には取られない。そうかと思うと、つと逸れていって、向うできらりと閃めく。せつない思いをしてあせっているうちに、手足は痺れ目はくらんでくる。とうとう如法の闇がかれを掩うてしまった。