후리가나로 읽는 일본 고전
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やまとじ・しなのじ
大和路・信濃路
堀 辰雄
堀 辰雄의 大和路・信濃路(やまとじ・しなのじ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 58,165자 · 115화면
斑雪
もう大ぶ夜もふけたようです。あすからの旅のことを思いながら、ちょっと部屋の窓をあけてみたら、凄いような月の光のなかに、荒池がほとんど水を涸らしてところどころ池の底のようなものさえ無気味に見せています。僕はなんということもなしに複製で見たエル・グレコの絵を浮かべました。――こんやはどうも寝たくはないような晩だけれども、あすの朝は早いのだし、それに四時間ばかり汽車にも乗らなければならないのだから、なんとかうまくあやして自分を寝つかせましょう。
一九四一年十二月四日、奈良ホテルにて
斑雪
「冬になって、雪がふったら、すぐ知らせて下さい。そのときはきっと、一人ででもやって来ますから。……」
その山の村にとうとう居残って冬を越すことになったK君夫妻に僕はその秋のなかばその村を立ち去るとき、そう云い残していった。
「……けさほどから急に雪がふりだしていますの。この分では大ぶ積りそうですので、主人が早くお知らせした方がいいと申しますから、これからこの手紙をもって雪のなかを郵便局まで一走りいたします」
――万里子さんからそう云ってよこしたのは、もう十二月も末近かった。