일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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おおおかえちぜんのどくりつ

大岡越前の独立

直木 三十五

直木 三十五의 大岡越前の独立(おおおかえちぜんのどくりつ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 11,968자 · 24화면

아오조라 문고

十

「いいえ」

と、叫んで、首を振ったが、越前守はもういなくなっていて、縄が手首へ食い込んでいた。

「立ちませ」

と、耳許で誰かが叫んで、背を突いた。大膳も、両腕を上げながら、五六人の役人に、食い下がられていた。左右の部屋々々には、多勢の人々が、襷をかけて立っていた。

伊賀亮が、落胤だといった時、それから後の生活、それから、今――それらは総て、感応院の宝沢としての馴れた生活からみると意想外の夢話であった。天一坊は、こうして縛られたのも夢で、又すぐ、思いがけない事が起って、今度は、将軍の側にいるようになるかも知れぬ――何が何んだか、ここ一年余り、自分では何う考えても、訳の判らない事ばかりだ。

「どうにか、又、成るだろう」

と、思いながら、動かすと、しめつけて痛む程に、憤りを感じながら

「世の中って――妙ですな」

と、役人へ、笑った。

「不敵者ッ」

と、一人が睨んだ。

「大胆者めが」

と、一人が、いった。

十

「只今、阪井右京殿よりの、火急の御口上、申上げにまいりましたが」

と、御使番、進藤才五郎が、老中溜り間の次から、信祝へいった。

「それにて申せ、大事ない」

老中は、三人、火鉢を真中にして、何か笑っていたが、