후리가나로 읽는 일본 고전
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しんきだんクラブ
奇談クラブ(全)
野村 胡堂
野村 胡堂의 奇談クラブ(全)(しんきだんクラブ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 104,139자 · 208화면
丈太郎も最初はこの清らかな聞香の道に入って、正しい鼻観の大道を辿りましたが、生れ付き非常に嗅覚が発達して居たものか、遂に邪道に踏み入って、大変なものを嗅ぐ欲望に悩まされるようになったのです。
尤も足利時代の香木の蒐集家で有名な佐々木佐渡守道誉入道は、仏像を焚いて丹霞と称し、蓮座をいて仏座と名づけ、外に慈覚大師の念珠、足利義政の卓、楊貴妃の椅子、唐人の笠、石帯――などさえ焚いたと言うことですから、丈太郎の欲望も決して例の無いことではありません。
香というのは、支那、印度、南洋あたりに産する名木を材料にしたもので、栴檀の木が長い間水に沈んで居たのは沈香と言い――これは年数によっていろいろ名称があります。――昔は沈をはじめ各種の香木を材として、仏像を彫ったり、念珠を刻んだりしましたから、古い有名な仏像の中には、どうかすると、非常に高貴な香木があるわけです。現に推古天皇の三年四月、淡路島に長八尺の沈水香が漂着したのを、聖徳太子が仏像に刻まれたということが、日本書紀その他の本に伝えられて居ります。
名香六十一種、その内三十三種は勅銘で、第一は蘭奢待、これは東大寺に在る勅封の名香、昔は将軍一代に一寸四分切り取って下賜になる例でしたが、後世はその事さえ無くなりました。