후리가나로 읽는 일본 고전
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しんきだんクラブ
奇談クラブ(全)
野村 胡堂
野村 胡堂의 奇談クラブ(全)(しんきだんクラブ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 104,139자 · 208화면
乞食にも貯金するのもあり、貰いが済めば家へ帰って、足腰を延ばして休んで居るのもありますが、それは乞食道の異端で、我々のような徹底した乞食は、必要以上に往来の人を悩ませて、貰い溜めをするような不心得なことはしません。
物貰いを始めてから一年ばかり経った或る年の夏のこと、すっかりあぶれてしまって、二、三日ろくに物も食わずに、橋の下に寝て居たことがありました。私は一体仲間と一緒になるのが嫌いで、「学者」とか「変人」とか、親しみの無い綽名を呼ばれ乍らも、たった一人の巣を見付けて、心静かに乞食の境地を楽しむ癖があったのでした。
その時もたった一人で、打ち続く雨と、恐ろしい餓とにさいなまれ乍ら、それでも仲間のところへ救いを求めに行こうともせず、一張羅の筵を引っかついで、宵のうちから眠りこけて居ました。
何時間眠ったかわかりません。
兎に角、私は誰やらに呼び覚されました。
重い瞼をやっと押し開けると、四方は急に明るくなって、眼の前に、恐ろしく贅沢な電灯が立って居ります。
「あ、あ、あ、あ」
大きい欠伸を一つ、手足を存分に踏み伸ばすと、絡まるのは有るか無きかの、フンワリした夜の物。