후리가나로 읽는 일본 고전
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きせつのないまち
季節のない街
山本 周五郎
山本 周五郎의 季節のない街(きせつのないまち)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 201,379자 · 394화면
くに子は一メートル五〇くらいの背丈で、小太りの、かなりなきりょうよしであり、眼も口も鼻もちまちまとしていた。
「くに子って柄かね」と近所のかみさんたちは云いあった、「としだってはたちを二つ三つ越してるよ、十八だって、――ふん、きっとどこかのインチキバーの女給か、小料理屋からでも攫ってきたんだろうさ」
「それならまだしもさ、夜になるとどこかの街の角にでも立ってたんじゃないのかい」
「やさしそうなお面をしてえるけど、一と皮剥けばあれで相当なばくれんだよ」
例の如きもので、かくべつ悪意があるわけではない。よそからはいって来る者は、例外なしにこの種の評をあびせられるのだ。もちろん根拠のないものだから、四、五日も経つか、口でもききあうようになれば、これらの評はすぐに逆転するばかりでなく、たちまち親類以上のちかしいつきあいに変るのであった。
だが、この場合はそういうふうにははこばなかった。細君であるところのくに子が、隣り近所とつきあわず、水道端へも出て来ず、買い物にでかける姿もみせないのである。――これまで同様、そういうことは徳さんがぜんぶやった。風呂敷や手籠を持って買い物にもゆくし、水道端で洗濯もする。